家計を考える

貯金1000万円、到達後に見える景色と周りの変化について

お金はたくさんあった方がいい、でも、貯めるのはとても難しい。賃金が伸び悩む現代において、貯金は並大抵の苦労でなせるものではありません。多くの人が憧れるFIREの通過点として1,000万円という数字はとても大きく見えてしまいます。この記事では、貯金が1000万円を超えた後の景色がどのように見えるかをお伝えします。

1000万円貯金は「自己満足」の世界

まずお伝えしたいのは、貯金が1000万円になったからと言ってFIREできる金額には到底足りません。生活費が月20万円でも4年ちょっとで枯渇します。1000万円というものはタダのキリの良い数字なんです。

そういう意味では、到達後に見える景色は変わりません。

1000万円貯めたら何が変わってくるか?

目の前の世界は日常そのものですが、実はあなたを取り巻く環境は大きく変わります。

当面の生活資金に困らない

まず大きいのは、仕事を辞めても当面、生活費に困らないことです。特に職場の人間関係や仕事量がブラックな方には大きな安心感があります。失業保険があるにせよ、自己都合の退職では、支給まで時間がかかったり、金額が心許なかったり、細かい所で不安がぬぐえません。ですから、まとまったお金があるのは安心材料になります。
給料のためだけに気力・体力を奪われ続ける場所から解放してくれる安全装置になりますし、実際に辞めなくても精神安定剤になります。

地銀、ネット銀行の上位顧客になれる

2つ目は、地場の地銀やネット銀行の上位顧客になれることです。ATM手数料や振込手数料が優遇されたり、投資信託や外貨取引の手数料が安くなったりします。メガバンクのような所では1000万円貯金はザラに存在するため、地銀やネット銀行に預けて優遇を受けることをおすすめします。筆者はソニー銀行に預け、プラチナステータスでコンビニATM引出が無制限で無料、外貨取引コストが通常会員の半分未満、デビット利用キャッシュバックが4倍(2%)と破格の待遇を受けています。

資産運用に余裕が持てる

3つ目は、資産運用でそれなりの金額で勝負できることです。100万円投資して5%稼げたら5万円(税引前)ですが、1000万円で5%稼げたら50万円になります。投資に回すお金が違えば、自分の生活費に近いレベルの効果があります。

もちろん損をすることにもなるため注意が必要なんですが、ここからが重要です。

例えば、一旦500万円を投資して、大幅なマイナスを被った時、残りのキャッシュを使う事が可能です。値が戻せば追加の500万円分は得をするし、マイナスの半分まで戻せば損益は0になります。つまり、損益分岐点のバーが下がるのです。

投資で怖いのは想定外のマイナスです。精神的に余裕がなければ、損を確定して終わりになります。キャッシュをある程度持っておくことで、精神的な余裕を作ることができます。

1,000万円貯金の実績を出す「貯める力」が身に付いている

人は、収入が増えれば支出も自然と増加するという「パーキンソンの法則」があります。

その中には年収1,000万円を超えても、ほとんど貯金がない、という方は多数存在します。1000万円貯めた人は、その法則をから外れ、蓄財ができた成功者ですので、何らかの貯める力、貯める仕組みを持っています。

1000万円到達後、次に意識するのは?

貯金ができたら、貯める力をキープしつつ、次のアクションに移ってはいかがでしょうか。最近では両学長の「リベ大」でも丁寧に解説されているので、イメージしやすいかと思います。

稼ぐ力にシフトする

サラリーマンではなく「個人で稼ぐ力」を意識してみましょう。ブログやYouTubeなど、発信のインフラが整い、ハードルはグッと低くなりました。自分の特技と市場のニーズ(悩み)がマッチすれば、思いもよらぬ収入や出会いが待ち受けています。

「増やす力」を身に付ける

もう一つは資産運用。貯金のみでは利息や配当が付きませんが、ペーパーアセット(株や債券などの資産)は会社が潰れたり、配当を0にしない限りは完全な不労所得が得られます。いきなり1000万円は資産を溶かす危険性があるため、まずは1万~2万程度の少額投資や、インデックス投資を実際にやってみて、プールに慣れるように、相場の動きに慣れていきましょう。

「使う力」を育てる

最後は「使う力」です。貯金が増えると、資産を貯めることに全力を注ぐようになり今以上にケチになってしまう人が一定数存在します。
お金はあくまで人生を豊かにする手段です。パートナーや子供のみならず、親や友人にプレゼントする、という事も、自分の人生をよくする行為の一つです。

まずは「貯める力」を育てよう

貯金1000万円は大きな数字かも知れませんが、貯める力を育てると案外4年~5年で貯まったりします。まずは、自分の家計を把握し、節約できるところは確りと栓をしましょう。
家計の把握には無料版でも精度の高いアプリがあるので、試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

1000万円の貯金はハードルの高いプロジェクトです。到達後の景色は一見すると変わりませんが、貯金があることで得られる安心感や金融機関からの優遇、運用の余剰資金など多数のメリットが存在します。この水準を下げることなく、次の「稼ぐ力」「使う力」を身に付けて、より豊かな生活を実現しましょう。

筆者は3000万円までは貯めるつもりです。

できれば不動産投資と運用益だけで生活したい(;´Д`)ハァハァ

日本ブログ村バナー