仕事と育児、家事の組み合わせは超ブラック。むしろ、仕事と育児に追われ、家事をやってる余裕すらないというのが実情ではないでしょうか。
子供が生まれると圧倒的に不足する「自由な時間」。特に、子育てを担っているママは、どうやって時間を確保しているのでしょうか。
この記事では、3人育児で培ってきたノウハウをもとに、自由時間(=ひとり時間)の作り方を解説します。パパ目線で解説するため、新たな発見があればと思います。
基本的な3つの考え方
まずは時間創出の基本的な考え方をご紹介します。ご自身の実生活に即した時短方法が思い浮かべてください。
・優先順位を変える
・コントロールできる所に集中する
・コントロールできる様に工夫する
優先順位を変える
まずは優先順位です。具体的には、
①育児>②家事>③自分の順番を変えます。
人は身体が資本です。少なくとも睡眠時間は確保できるよう、周囲に助けを求めましょう。
我が家は夫婦別室で寝ます。休日のみ可能ですが、夜泣きが酷かった翌朝は、睡眠時間優先にします。朝7時にママが起きなければ自動で朝食を作ります。
パパが子供の朝食、着替え、お出かけを一切引き受け、朝6時から12時までは、ママを起こさないよう子供を遠ざけます。平日は、実家からヘルプに来てもらうなど、ママの睡眠時間を第1優先にしています。
そして、家事の順位も変えて、
①自分の健康>②育児>③自分のタスク>④家事
に変えましょう。
ママが我慢する時代は終わってます。今はネットの発達で、在宅ワークやブログ等、ママでも稼ぐことが十分に可能な時代です。ママの価値を、古い価値観に埋没させないようにしましょう。
コントロールできる所に集中する
時間がない要因の1つとして「子供に振り回される」ことが挙げられます。子供は感情がもろに行動に出ますし、感情をコントロールすることは不可能です。
しかし、子供の就寝時間はある程度コントロール可能です。制御できないことに嘆くよりも、制御できることに労力を集中させ、時短のノウハウを探ってみてください。
コントロールできる様に工夫する
休日に「何したい?」「何食べたい?」と言った後に、全く異なるリクエストが来て収集が付かなくなったことはありませんか?
あなたの聞き方、伝え方を少し変えるだけでもコントロール可能です。
3つの時短ノウハウ
以上を踏まえた上で、具体的な時短ノウハウをご紹介します。ノウハウは多数存在するので、着手可能なものから順番にお伝えします。具体的には以下の①~③です。
①時短できる時間は少ないが、1人でもできる工夫
②パートナーの協力で時短可能になる方法
③大きく時短できるけど、費用負担とパートナーの了解が必要なもの
1人でも工夫できるプチ時短術
決める時間を短縮する
時短すべき対象は、行動(アクション)だけではなく「思考」にも広げると楽になります。
例えば「夕飯」のメニュー決め。選択肢が無限にあると、逆にどうしたらいいか分かりません。
時短アイデアとして「食材を先に決めておく、パターン化する」ことをおすすめします。
我が家は以下のような形を取っています。子供の学習塾などで忙しい木曜日は「お惣菜の日」とするなど、上手に手を抜くスタイルが作れます。
月:肉
火:麺類
水:魚
木:お惣菜の日
金:丼もの
土:リクエスト
日:余りもの+1品
また、土曜日のリクエストでは「挽き肉料理で食べたいものある?」など、材料を限定して希望を聞きつつ、食材を消化します。是非、ご自身に合うパターン、献立を考えてみてください。
小さな家事を断捨離する
普段当たり前だと思っている行動も、実は時短の余地が残っています。一部ママブロガーさんからいただいたアイデアも掲載しています。
(食事編)
・無洗米を使う
・レンチン食材を使う
・カット野菜を使う
(洗濯編)
・タオルは畳まない
・服はハンガー干しでハンガーのまま収納
・パパのシャツは形状記憶シャツ
仲良しママブロガーであるコアラさん(@chaki2_koala)の記事では、ハンガー収納を増設し子供服を畳むことなく収納するアイデアが記載されています。
(その他)
・玄関マットは撤去
・トイレマットも撤去
時間繰りをコントロールする
パートナーの協力も必要となりますが、以下の方法で「ひとり時間」が一気に増えます。
子供の入眠時間をコントロールする
まずは、子供の寝る時間をコントロールしてみましょう。
朝一番に夫婦で「何時に寝かせるか」を打合わせて、食事やお風呂の予定を決めておきます。子供と遊んで体力を消耗させ、普段より早くお風呂や食事の準備をしておくと、休日の貴重な時間を増やすことが可能です。
普段通りのスケジュールも良いですが、休日は大人2人分の頭と手を使えるというアドバンテージを生かしてみてください。
子供の相手時間をシフトする
次に、日中の時間創出です。いわゆる「ワンオペ」を夫婦で分担することで時間を作ります。
例えば、
午前中はパパとお出かけ(公園)
午後はママが引き受けてお出かけ(買い物)
のようにすれば、どちらかがフリーになります。
我が家では、3人ワンオペの他、最も手がかかる下の子の相手をどちらがするか(上の2人は話が分かるからストレスは軽い)という決め方を多用しています。
子供を全員引き受けると、パートナーは完全な一人時間ができます。日中に自由な時間があると満足度がとても高くなります。
家の掃除を倍速で終わらせる
休日の朝、ママだけが食事、洗濯、掃除を長時間やって、パパと子供はリビングでダラダラしてる、そんな光景にイラっとしたことはありませんか?
我が家では、土日、子供が大人しい9:30(おしりたんてい終了)までに夫婦で平日の分を取り戻す掃除をします。ママが台所の掃除と洗濯、パパが風呂トイレ洗面所、玄関を主に担当し、短時間で一気に終わらせることで、休みの時間を満喫しようと工夫しています。
ガッツリ時短する方法
時短の効果が高いけれど、出費や人の協力を要するものなので少しハードルが上がります。ポイントはパートナーを如何に説得するかがキーポイントになります。
人に任せる
パートナー(ママ・パパ)に任せる
前述の部分的なワンオペと重複しますが、1日単位で家事/育児を包括的に任せる方法です。しかし、パートナーに2つをこなすスキルがなければ逆効果になりますし、自分自身も不安になって一人時間を満喫することができません。
パートナーのスキルアップと夫婦仲の両方が成り立って初めて実現可能な行動ですので、戦略的に取り組みましょう。
筆者は、平日に有給休暇が取れた場合、まるっと奥さんの休暇時間に充当します。
具体的には、上の子2人を小学校、幼稚園を送り出した後、下の子を連れてショッピングセンターへ出かけます。平日のショッピングセンターは空いていて、子供が走り回っても迷惑ではないし、レストランでも余裕をもって座れるため、休日よりも心のゆとりが持てるためです。
実家の両親に任せる
実家との関係が良好であれば、頼らない手はありません。じじばばなら安心して預けることができますし、何よりママパパがダウンした時の緊急避難先にできます。
ただし、お菓子の上げすぎやテレビの見せすぎには注意すること、頼りきりにならず、時々手土産を持っていくなど、節度を持った関係を築きましょう。
また、実家が遠ければ託児施設の利用も視野に入れましょう。親が楽をするというよりは、親にトラブルがあった時の預け先を担保しておくことを心掛けておくレベルです。
時短家電・サービスに一部任せる
最後は、ある程度のコストを払って外注することです。面倒な家事の一部をアウトソースすると、生産性の低い仕事に縛られているというストレスも軽減され、満足度が高いです。しかし、導入時のコストが高いため、パートナーの理解が得られにくいのも事実です。
時短家電、サービスについてはコスパが高いと感じたものについて記述します。
時短家電
ドラム式洗濯機
洗濯機の中でも値段が高く、場所を取りますが、乾燥機能の高さが段違いの洗濯機です。特に小さい子供のいる家では、天気によって左右される洗濯物のストレスが軽減されます。
食洗機
食器洗いという地味で避けられない家事を代替してくれる家電です。筆者は導入に積極的でしたが、他世帯ではまだ導入にネガティブなパートナーもいるということから、別記事を作成しました、
自動掃除機
床掃除を代替してくれる自動掃除機。床を清潔に保つことは意外と面倒ですね。機械で代替することで、他の時間が取れるためより生産性が高くなります。
宅配サービス
買い物は、日中、時間もエネルギーも大幅に消耗します。
お店は商品を買ってもらうためにあらゆるマーケティングをして、子供は意図を理解できず引っ掛かります。
我が家の子供は、風船配ってる人はみんないい人だと思ってますw
子連れで買い物は超難関です。しかし、休日に1週間分の食材を買うのはきついです。我が家では、パルシステムを週に1回、水曜日だけ利用しています。
品目は限定して、卵、牛乳、キャベツなど容量の多い野菜、冷凍の肉、魚に留めており、休日の買い物を補完しつつ、買い物の労力を減らす工夫をしています。
まとめ
ひとり時間は待っていてももらえるものではありませんし、便利アイテムを使えば解決できるものでもありません。周りの協力をもらいながら、1つ1つ、試行錯誤を続けて余裕のある暮らしにしていきましょう。